バリューマネジメント(株)、愛媛県大洲市の取り組みにおいて「2021年度グッドデザイン賞」を受賞
バリューマネジメント株式会社(本社:大阪府大阪市、代表:他力野 淳)は、愛媛県大洲市の取り組み
「歴史的建造物を活用した観光まちづくり」が、公益社団法人日本デザイン振興会が主催する
「2021年度グッドデザイン賞」を、愛媛県大洲市でのプロジェクトで受賞しましたので、お知らせいたします。
- グッドデザイン受賞内容
バリューマネジメントが運営する、歴史的建造物を利活用したまちづくりのブランド「VMG HOTELS & UNIQUE VENUES」は 日本全国で分散型ホテルをはじめ、レストランやバンケットなどを展開。 これまで観る対象だった文化財などの歴史的資源を活用し、顧客が利用することで町に賑わいを取り戻すことを目的に、持続可能なまちづくりを目指す。
愛媛県大洲市の城下町では日本初の城泊、及び分散型ホテルにおいて官民連携した取り組みを実践。この取り組みが評価され、2021年度グッドデザイン賞の「17-01 地域の取り組み・活動 」において受賞。
【本プロジェクトメンバー、及び受賞者】
・バリューマネジメント株式会社 (大阪府) [ 代表取締役 他力野淳 ]
・一般社団法人キタ・マネジメント (愛媛県) [ 代表理事 髙岡公三 ]
・株式会社KITA (愛媛県) [ 代表取締役 井上陽祐 ]
- VMG HOTELS & UNIQUE VENUES 愛媛県大洲市城下町の取り組み
日本初の城泊「大洲城キャッスルステイ」と分散型ホテル「NIPPONIA HOTEL 大洲 城下町」を実現。大洲市
の町家・古民家等の歴史的資源を活用した観光まちづくりを官民連携により実施。「観る文化財から利用する文
化財へ」を掲げ、これまで税金で保全されてきた歴史的資源に必要性を生み出し活用することで保全するまちづ
くりへ。
- 本プロジェクト取り組み背景
人口減少や少子高齢化といった日本の抱える課題は、空き家空きビル問題といった新たな課題を生むこととなりました。その中には、商業利用の不採算や相続の問題を抱える民間保有のものや、税金による保全に限界を迎える国や行政が保有する遺産、氏子や檀家の減少により維持継続が難しくなった神社仏閣が含まれています。大洲市も同様の課題を抱えており、城をはじめとする歴史的価値の高い建物も保全を進めなければ取り壊され、二度と取り戻すことはできない状態にありました。国はこれまで活用が許されなかった文化財も、活用を推進する立場に変わり、官民の連携が求められてきたことを受け、これまでVMG HOTELS & UNIQUE VENUESが取り組んできた「観る文化財から利用する文化財へ」を大洲市城下町を中心に展開。町の歴史的・文化的資源を活用することで新たな価値を生み、人が集まる場所にすることで自走する町づくりを目指し企画・開発しました。
- 評価者コメント
各地に展開する「NIPPONIA」と「NIPPONIA HOTEL」。歴史的建造物を利活用する宿泊施設として知られているが、特に大洲市での取り組みで評価のポイントとなったのは、「文化財は行政が維持管理するもの」という従来の考え方を打破して、民間事業者の収益によって保全利活用を試みていること。「日本初の城泊」という話題性を元に「大洲」という街の名前をPRしていこうという点も興味深い。「城泊」は1泊1名55万円と高額だが、唯一無二の体験が可能なこと、文化財保全の募金的側面を考えれば決して高くはない。各地に展開する「NIPPONIA」「NIPPONIA HOTEL」の実績も踏まえて高く評価した。
※城泊の料金について、実際は「1泊2日・2名1,100,000円~」で公開。