文化とは、人が必要としてきた結晶。有形無形の文化を紡いでいきたい。人と本気で向き合う会社を創ることで実現します。
長崎出身で神戸育ちなのですが、誕生日が原爆投下の8月9日で、5つ下の弟も同じ8月9日の生まれであり、5歳の頃から何とも言えない大きなものを抱えて育ってきました。また神戸では、21歳の時に阪神淡路大震災を経験しました。当初はただの憤りと自身の無力感しかなかったのですが、原爆は人災であり、地震は天災ですが、「今日の当たり前が明日の当たり前ではない」ことを悟るに至りました。
歴史を紐解けば、どの国にも戦争や天災と戦ってきた過去があります。そこで多くの価値あるものが一瞬にして失われていきました。しかし失なって改めて本当に必要なものは何かを気付いたと思うのです。必要だと思ったものは再度人の手で蘇り、大切に紡がれていく。これが文化として、また国のアイデンティティとして残っているものではないでしょうか。まさに「文化は必要性」であり、どんな災難のなかであっても人が意思を持てば必ず残せるものと信じています。
我々は「文化を紡ぐ」ことを事業化し、日本の活性化に直接寄与していきます。
また、事業として社会への提供価値を追うのと同時に、どんな組織を作るかにこだわりたい。通常は事業に必要な組織を合理的に作ると思いますが、我々が目指す組織は違います。
目指すは究極の「3つの満足度」。3つとは、①顧客②従業員③パートナーをはじめとした関わる全ての人々です。事業が成功しても、関わる人が不幸であれば意味がありません。人は事業の道具ではないのです。
①顧客には記憶に残る1日を、②従業員には働きがいを、③関わる方々には価値と感謝を提供する組織を作ります。
組織作りに相当時間を割いていますので、「良くそこまでやるなあ」と他の経営者には良く言われますが、高い次元で「人と向き合う」会社にこだわって創っていきます。
代表プロフィール
2005年バリューマネジメント株式会社設立、代表取締役に就任。文化財など伝統的建造物、行政の遊休施設の修復運用や、ホテルや旅館、結婚式場などの施設再生を行う。「施設再生から地域を活性化に繋げ、日本独自の文化を紡ぐ」がテーマ。グローバル起業家団体 EO OSAKA(Entrepreneurs Organization)元会長。地域づくり活動支援組織 地域資産活用協議会(Opera)副会長。婚礼業界活性化組織 次世代ブライダル協議会代表理事。内閣官房観光戦略実行推進室 歴史的資源を活用した観光まちづくりユニットメンバー。