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言うだけの人生か、叶えていく人生か。

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    toyooka hyogo オーベルジュ豊岡1925

    asago hyogo 竹田城 城下町 ホテルEN

    OSAKA CASTLE 大阪城西の丸庭園 大阪迎賓館

  • 大切なものを失った日に生まれたからこそ、残したいものがある。

常識とたたかい、世の中を変えていけ。SCROLL
何をすれば、自分は輝くか。社会に出る前に、見つけよう。SCROLL
何をするか。それを、誰とやっていくのか。

ダミー。古き良き町並みを残し、地域と一体化を目指す

STORY 03

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日本の空き家の8分の1以上が、 歴史ある古い建物だ。

 かつてない人口減少を迎える日本で年々増えつつある‘空き家’。現在、約800万棟の空き家があり、そのうち約120万棟が、古い建物だ。そのなかには、誰の目にとまることもなくただひたすら朽ちるのを待つだけの、歴史的建造物が数多くある。この歴史的建造物を有効活用することで、地域経済の活性化を図りたい。
 かねてから地方創生を掲げる国が、先陣を切って政策を打ち出していた。そしてその流れのなかで、‘国家戦略特区’として認められた地域の一つが、兵庫県の篠山である。
 篠山は、400年を超える歴史を持つ城下町。築100年を超える古民家が町中に点在している。これらの古民家を宿泊施設に活用することが国の特例で許されたのである。「篠山の古民家を、宿泊施設として再生したい。それに、力を貸してくれないか」。篠山を中心に活動する社団法人が、バリューマネジメントに話を持ちかけたのは2011年のことだった。

 話を聞くうち、バリューマネジメントはその志の高さに心を動かされた。単に、古民家を改装して、宿泊施設にしたいという話ではなかった。その建物に、そして篠山のまちに息づく文化や伝統を、変えることなく、そのまま残していきたい。これは、今までバリューマネジメントが大切にしてきた想いと、まったく同じだった。
 そして、話はただ一軒の古民家にとどまらなかった。篠山の町中に点在する古民家を宿泊施設に変え、城下町全体を一つの宿泊施設のようにしよう。多くの人に、まるで住むかのように滞在しながらここにしかない文化や歴史を体験してもらえる場所にしよう。篠山というまちを活性化させ、まちの人たちに働く場を提供し、キャリアを後押しすることで、過疎化に歯止めをかけたいという思いもある。
 そんな意志のもと両者は意気投合し、行政からの支援も得ながら、プロジェクトがスタートした。

古民家のオーナーは、重くのしかかる 相続税や管理費に頭を悩ませていた。

 篠山の古民家のほとんどが、築80年から120年の建物である。古い建物を維持・管理していこうとすると、修繕費などの多額の費用が必要だ。「高いお金を払って綺麗に改装したところで、こんな田舎に誰が来てくれるというんだろう」。現実的に考えると、思い切って改装してみよう、という気持ちにはとてもなれない。残された選択肢は、行政に寄贈するか、銀行に物納するか、取り壊して更地にしてしまうか。先祖代々、自分たちが守ってきたものを「残したい」という気持ちは山々だが、なかなか思うようにはならない厳しい現実があった。
 古民家を持て余しているオーナーと、オーナーの代わりにお金を投じて古民家の改修を行い、宿泊施設として運用していくノウハウを持つバリューマネジメント。お互いのニーズが合致し、順調に話は決まっていくものと思われた。

 しかし、実際の古民家オーナーの反応は、とてもネガティブなものだった。「この古民家を宿泊施設に改装して、たくさんの人が訪れる場所にしたい。まち全体を宿泊施設のようにして、地域を活性化させたい」。熱く語るバリューマネジメントの提案は、「そんなの、なるわけがない」の一言で切り捨てられた。国が歴史的建物の有効活用を推進している、と説明しても、ふだんの生活に馴染みのない「国」というビックワードに、かえって「なんか、騙そうとしてるんか?」と疑われてしまった。他のまちでの成功事例を伝えてみても、「それはそれで別の話やで」と聞く耳を持ってもらえなかった。
 バリューマネジメントにできるのは、そんなオーナーたちとひたすら膝を突き合わせ、少しずつ、話を聞いてもらうことだった。決して、強引に古民家を取り上げるようなことはしない。オーナーには、それぞれの事情やタイミングもある。一人ひとりに歩調を合わせ、ひたすら待った。そして、プロジェクト始動から数ヶ月が経とうとしていた頃。ようやく、数ある古民家のうち3軒がプロジェクトに賛同してくれた。

改修工事がはじまったものの、 オーナーたちは、まだ疑心暗鬼だった。

 今回のプロジェクトはこちらで全額費用を負担して綺麗にし10年後や15年後、またオーナーに返還するという契約である。そんなこともあり、建物にはできるだけ手を加えず思い出のある柱や、仏壇の場所は残すなど、将来またオーナーが帰れるような工夫を凝らした。こちらが全額費用を出しているからといって、「やりたいようにやらせてくれたらいいじゃないか」という考え方は一切なかった。
 確かに、契約書上では、バリューマネジメントに権利があったが、それと、オーナーとの信頼関係はまた別の問題である。自分たちの代々守ってきた家が好き勝手に改装されて快いという人がいるわけない。その人が守ってきたからこそ今ここに建物があるということを、つねに心に持ち、改装を進めていった。  

 また、歴史的建造物の改修に関しては、行政からの細かい規制もあった。一般的な民間企業からすると、規制とは「やってはいけないこと」であり、それが多くなればなるほど商売としては成立しにくくなる、というジレンマがある。しかし、バリューマネジメントの目的は儲けることではなく、「残すこと」のただ一点だった。そのため、細かい規制にも一つひとつ向き合い、行政とも、建物を「残す」という同じ目標に向かって進んでいくことができた。

あたらしく誕生した古民家ホテルを見て、 まちの皆は驚きを隠せなかった。

 なかでも一番驚いていたのは、オーナーだ。荒れ果てていた敷地は趣深い庭になり、雑多な物置だった室内はこころ休まる上品な客室に変わっていた。その上で、昔ながらの面影はしっかりある。かまども五右衛門風呂も、当時を再現するように残されていた。「いいですね」思わずオーナーの頬がゆるんだ。「正直はじめはどうなるかと思ったけど、やってよかった」そんな言葉をもらうこともできた。実際に泊まりにきたお客様からは、「田舎のおばあちゃんの家に泊まりにきたみたいで、落ち着く」。という声もいただいた。評判が評判を生み、わざわざこの古民家ホテルに泊まるために、遠方からはるばる篠山にきてくれる人も出てきた。
 この古民家ホテルが成功を収めたことで、‘篠山のまち全体を一つの宿泊施設に’というプロジェクトに賛同してくれる地域の人が、一気に増えた。「こんなふうになるなら、うちもやりたい」。はじめの年はたった3棟だった古民家ホテルは毎年順調に増えていき、だんだんと‘まち全体が一つの宿泊施設’と呼ぶのにふさわしいかたちになっていった。

 バリューマネジメントが最も大切にしているのは、まちとの共生だ。篠山に訪れるお客様には、このまちの住人になって楽しんでいただきたい。そのためにも、「まず自分たちから住人になろう」という姿勢で地域の人たちと、ときには一緒に立ち止まりながら、ゆっくり、でも確実に歩みを進めてきた。
 ただ自分たちの利益を追求し、自分たちの事業の成長スピードに合わせてどんどん古民家をモノにしていっていたならその周辺には「破壊」が起こってしまう。だから、バリューマネジメントは、待つ。まちのペースに合わせ、ともに成長していく。このまちの、ここにしかない文化だからこそ、まちの人と一緒に心から「いいな」と思えるものを築いていく。少しずつ、でも着実に、篠山のまちは、活気を帯びはじめている。
 こんなまちが、日本中にどんどん増えていけば地方の過疎化は止まり、日本にも活気があふれていくのではないか。地方から、国家の課題を解決する。私たちのプロジェクトは、まだ始まったばかりだ。

日本の95%を、創生していく。

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