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企業文化

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「伝える」の意味を問う

「伝える」は全てプレゼンである。

お客様に何を伝えたいのか。それぞれの職務によって伝えたい事は違っても、必要とされる成果は同じである。「伝えたい事が伝わった」は単なるコミュニケーションの成立であって、「相手に何がプレゼント出来たか」が重要となる。どんなに熱い想いを持っていても、それが「伝わる」のと、「驚きをもって理解される」のでは大きな違いがあり、つまりはメッセージの精度を高く保つ、プレゼンテーション能力の向上が不可欠と言える。

ではどうすれば向上するのか。「場数を踏むしかない」というのが本質ではあるが、もちろんそれだけではなく、テクニックやセンスも必要とされる。これは全社員がもつべきスキルであり、それにはまず己のプレゼンテーション能力を知る事が一番と考えた。
こうして全社員参加のプレゼンテーション大会を、社内イベントとして2008年にスタートさせた。

 

取締役が150人全てのプレゼンを審査

年2回の開催は予選からスタートする。「アクションプランのプレゼンテーションについて予選の日程が決定しました。」合図と共に全社員がアイドリング状態からエンジンフルスロットルへ。プレゼンテーション大会が始まった当初は、全員が自分の発表を除き、全てを採点する仕組みだったが、2011年より採点の精度アップを目的に評価者は一人に。代表取締役・他力野淳や取締役・李英俊など、各年ごとに社内で最も忙しい職に就く者が時間を作り、責任を持って150人分全てを審査する事とした。

予選から学ぶ多くのこと。

勤務地毎に設けられた予選では、発表者が自身のアクションプランについて、その発表資料を準備し10分という限られた時間の中でプレゼンテーションを行う。時間超過は減点の対象になることもあり、発表者は皆真剣で、「職務だから仕方なくやっている」という者は当然いない。何日も前から準備を整え、ひたすらロールプレイングする者、上司に何度も相談する者、虎視眈眈と優勝を狙う者など、全員が熱い想いをもち挑む。プレゼンテーション終了後の発表者の表情は、ミスに気づき悔しがる者や安堵の表情を見せる者、やりきった達成感に浸る者と様々。そして審査員から個別のフィードバックを受けることによって、何が良くて何が足りていないか、発表の成果が見えてくる。これこそが重要で、このプレゼンテーション大会の「学び」の要素である。そして約2週間をかけながら、役職に就いていないメンバーからゼネラルマネージャーに至るまで全社員のプレゼンテーションの予選を終え、ランキングが発表されるのだ。

プレゼンは下剋上の場でもある

このコンテンツの最大の楽しみは「職位に関係なく順位が決まる」事である。順位は毎月恒例で行われる全社員参加のミーティング、通称「全社ミーティング」で発表される。果たして自分のランキングは何番なのか。プレゼンテーションに特化しその技術を競い合うからこそ、順位に上司部下の関係はない。部下からすれば上司に認められるチャンスであり、上司からすれば、部下が上位にランクインする事は嬉しい限りだが、自身も負けるわけにはいかない。
150位から20名ずつスクリーンに映し出されるランキング表から自分の名前を探すその光景は、まるで受験の合格発表を彷彿とさせる。
下位の発表ではさすがに落胆の声が多いものの、上位発表に進むにつれ徐々に喜びの声へと変わっていく。TOP10の発表を迎えるころには会場が大いに盛り上がっていて、そしてNo.1に選ばれた者が最高の拍手で迎えられる。職位に関係なく皆が同じ条件の中で選ばれるからこそ選ばれた者には最大の栄誉であり、しばらくの間全社の話題になるという名誉も手にするのだ。

毎回No,1が異なる理由

これまで行われた5回の大会で、優勝を経験した者は5人。ゼネラルマネージャー、マネージャー、チーフ、メンバーと役職に関係なく優勝者が生まれているが、連続もしくは複数回受賞した者はいない。それは全員が本気で戦っているからである。前回TOP30圏外だった者が次回でTOP10入りする事も多々あるが、それは予選で受けたフィードバックを真摯に受け止め、愚直に努力してきた者が次回の大会で成長しているからこそ、毎回順位に大きな変動が生まれるのだ。それは大会の為に競争意識を持ち努力しているのではなく、日々の業務で常にプレゼンテーションを行っていた者こそが成果を生んでいるという証でもある。
ビジネスはそこに顧客がいて初めて成り立つもの。その顧客に何を価値として提供できるかを「伝える」から「伝わる」、そして「驚きをもって理解される」能力へと向上させることが大事だからこそ、バリューマネジメントグループはこれからもプレゼンテーション大会を通じ、全社員のレベルアップを実践していく。

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